「足を失うか」の最終選択は。。。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Livedoor Clip
Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る

犬や猫の足は4本。

前足が

体重のほとんどを支えて

後ろ足が

前へ進む推進力を作っています。

その役割分担のため

犬や猫の足は人より細い作りになっています。

もし仮に

足のさきに質の悪いガンができてしまうと

足の細さ

足の皮膚の少なさ

ガンの大きさ

ガンの痛み

この先の寿命

を考慮して

1本。足をガンごと

取り去ってしまう手術をすることが

一般的な治療のひとつとなります。

もちろん、それは

ペットの寿命を考える上では最良の選択肢と言えます。

しかし

寿命よりは

足を残して

楽しく散歩に行って

元気に生きようとする選択肢も

あってよいと思います。

今回は

足をまるごと取ってしまう

「断脚手術」をするか

しないか

その良し悪しについて

お話したいと思います。

高齢の子の

足を取ってしまうと・・・・

<良いことは>

ガンを完全にとれるため、ガンの再発の心配が少なくて済むこと

平均して寿命が長くなる可能性が高い。

<悪いことは>

動くのに不自由する場合がある。

運動量が減り、寝たきりとなる場合がある。

ということです。

逆に

足を取らないで温存すると・・・

<良いことは>

散歩にいけて、排泄排便など

今まで通りの生活ができる。

見た目が良い。

治療の効果によっては、ガンの進行が遅くなり

長い間、平穏な生活ができる。

<悪いことは>

ガンとの闘いが亡くなるまでつづく。

その分医療費がかかる。

ガンの種類によっては痛みが伴う。

ガンの種類や進行度合いによるけれども

亡くなる時期が早まることが多い。

ことが考えられます。

最終的にどのような

治療をするかは

飼主様の決断が必要となります。

それはそれは

苦渋の決断

と言えることです。

当院では

様々なガン治療を取り入れたうえで

足を取らないという選択肢を残しつつ、

可能な限りいろいろな情報をお伝えして

飼主様に考えを聞いたうえで

治療をするようにしています。