-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2024年11月 日 月 火 水 木 金 土 « 6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
前々回、前々回に引き続き
犬で亜鉛が不足しやすい状況を解説していきたいと思います。
ラストです。
◇3つ目
食生活に問題がある
三大栄養素のうち
炭水化物は
体に糖として吸収されるでんぷん。
と吸収されない食物繊維に分けられます。
自然ではなく人が農耕を始めてはや1万年。
穀類のでんぷんは品種改良によってさらに多くなり
効率的に糖を摂取できるようになった反面
糖の取りすぎが社会問題となってきています。
亜鉛は血糖値を下げるホルモンである
インスリンと深く関係していて
でんぷんを取りすぎると
インスリンがたくさん出て
その分、亜鉛を消費します。
と、同時に糖尿病のリスクを増大することが
わかってきています。
炭水化物の多い
手作りごはんや
炭水化物の多い
ドライフードやペット用のおやつは
肉食に比べて
亜鉛の消費量が多くなり
亜鉛不足の原因となっていくのです。
まとめると。。。
ということになります。
これまで
3回にわたり
亜鉛の不足原因を解説していきました。
その他
成長期の細胞分裂に亜鉛を消費したり
老齢期に腸が弱り亜鉛の吸収量が落ちたり
ありますが
診療をしていて
成犬の
亜鉛不足の原因は
以上の3つが主原因であると
考えています。
そして
これらは
3つまとめて該当することが多いです。
特に
長期間もつタイプのノミダニ除け薬は
完全に体から排出されるのが半年以上かかると
考えられるので
長い目でみて生活スタイルの改善することから
始めると良いです。
繰り返す外耳炎や皮膚病、アレルギー、胃腸炎
なんらかずっと体の不調がある子は
亜鉛不足を血液検査で見てみると
このような異常はとても多く経験します。