後ろ足が急にうごかなくなった

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椎間板ヘルニアと脊髄梗塞1

たくさん動物を見てると

なんとなく

犬が痛みを訴えるときの顔が

わかってきます。

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞2

痛いときはこんな感じで。

他にも

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞3

へぇへぇしたりします。

 

逆に痛みがなくなると

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞4

こんなにかわいい顔にもどります。

 

この子は

突然、後ろ足が動かなくなり

背中に痛みを感じて

来院されました。

 

ミニチュアシュナウザーは脊髄の病気になりやすく

特に脊髄梗塞という病気や椎間板ヘルニアになりやすいです。

 

脊髄は背骨の中に通っていて

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞5

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞6

 

どちらの病気も脊髄がダメージを受けます。

 

そのため

前足や後足が麻痺して

動かしずらくなったり

歩けなくなります。

 

今回は、それらの病気の治療について

ご紹介いたします。

 

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞6

脊髄が衝撃や梗塞でダメージを

最初にうけることを

1次損傷と言います。

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞7

その後に

神経の炎症が広がり

衝撃を受けたときより

神経が障害を受けていきます。

これを2次損傷と言います。

 

脊髄が衝撃をうける

1次損傷が起きて

後ろ足が動かなくなり

病院に来られるので

病院では2次損傷をどれだけ早く

抑えれるかが内科的治療のカギとなります。

 

当院では

シベレスタットナトリウムという

2次損傷を抑える薬と

ステロイドを注射で使い

 

凍結保存していた他の子の

脂肪幹細胞を静脈点滴で移植して

治療を実施しています。

 

ひどくならないうちに

しっかりと治療すると

回復がはやく

不安な時間から解放されることを

多く経験します。

 

椎間板ヘルニアと脊髄梗塞8

 

 

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この子も麻痺があり

立ち上がることができない状態で

かなり痛そうでした。

 

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麻痺がおこって2日目

脂肪幹細胞移植を実施して

 

その3日後には

おぼつかない足取りですが

トイレで外に出て歩きだします。

 

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麻痺がおこって7日後には

しっかりと歩くことができるようになり

とても安心しました。

 

 

この子は、栄養解析により

コレステロールの数値が

低めであることがわかったため

脂肪分が多いお肉を食べることで

再発予防をして行くことを計画しています。

 

コレステロール蛋白は

脂分の運搬する役目があるので

良質な油脂を運んで、

病変を治したり、予防したりする

効果が期待されます。

 

 

そう考えると

今回、病気した本当の原因は

コレステロールが低いことに

あるのかもしれません。