-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2024年11月 日 月 火 水 木 金 土 « 6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
やっぱり自然に飼いたいし
かわいそうだし
でも、みんな手術させてるし
なんだか迷う。。。
そうです。
避妊手術をするかは迷います。
獣医師としては
迷ってる飼主様に
無理矢理
手術をさせることはありません。
今回は
犬の避妊手術をした方が
良いか悪いか
病院でどう話しているか
いくらかお話しします。
①寿命
死亡カルテをたくさんひっくり返してみて
避妊手術をした場合と
しない場合を比べてみると
平均的に
寿命はあまり変わりません。
※ただし、条件付きの話で
とてもよく発生する子宮蓄膿症などの
命にかかわる病気の治療で
手術を受けれれば
のお話です。
②経済面
オスもメスも生殖器の病気は
とても多いので
病気になれば
治療費用が必要となります。
とくに
女の子は
命にかかわる病気が多いため
手術料も
健康な状態で
避妊手術をする場合より
高額になります。
避妊手術をしないのであれば
病気になった場合の闘病生活と
その費用を頭に入れておく
必要があります。
③生活面
手術を受けない場合
オスは
盛りがついて
マウンティング行動。
メスは
生理出血があります。
どちらも自然のことと言えばそうですが
一緒に生活して煩わしいと
感じる方も多いです。
さらに、高齢になれば
生殖器の病気になるリスクが増え
病院に通ったり
手術したりと
手間なことが増えるかもしれません。
④なぜこんなに犬に避妊手術をすすめられるのか?
自然動物は
子孫を残すという役目を終えれば
亡くなります。
一方
人間だけが進化の過程で
子育てが長い
そして上の上の世代(祖父、祖母)まで
子育てや集団生活を
行うように進化してきました。
(具体的には卵巣子宮の異常が起こらないように活動そのものを停止する閉経ができるように進化しました。)
つまり
人間の感覚と自然とは
違います。
そういう見方で考えると
犬猫の自然での寿命はせめて6才までです。
(それ以降犬は、閉経は起こさず、病気のリスクばかり増えていきます。)
ペットとして
自然じゃない状態で
長生きを目標に
飼うのであれば
それなりに
自然じゃないことをする
覚悟しなければ
ならないのかもしれません。